2019-01-01から1年間の記事一覧
エベナビアゲッコー Ebenavia gecko ※2019年12月29日投稿、2022年10月29日加筆。 エベナビア属は6種に分類されていますが、入荷した際はエベナビアゲッコーと括られているのみで同定されていません。日本への入荷が1種だけならそれでもまぁ良いのかもと思…
キンスジアメガエル Litoria aurea キンスジアメガエルはオーストラリア南東部原産で、ニューカレドニアやニュージーランドに移入しています。原産地では減少しており、分布域が大きく狭まっています。アメガエル属に分類されていますが形態はトノサマガエル…
ソバージュババイヤモリ Bavayia sauvagii ババイヤモリ属はニューカレドニア固有のヤモリ群で、最も見やすい属群です。12種ほど分類されており、ニューカレドニアと周辺島々に多様に分布しています。今回のニューカレドニア遠征は乾燥が酷く、全くヤモリが…
キマダラウミヘビ New Caledonian Sea Krait Laticauda saintgironsi 本種はロイヤルティー諸島を含んだニューカレドニア固有のウミヘビです。赤みがかった黄色と黒の縞模様の個体が多いのですが、アオマダラウミヘビに近縁ということもあり青みの強い個体も…
イキシマカワリヌマエビ Neocaridina ikiensis 壱岐島(長崎県壱岐市)より発見され、2017年に記載されたカワリヌマエビ属の一種です。なんだかんだ日本のネオカリはミナミヌマエビやらイシガキヌマエビやらと属名が含まれない和名を付けられていましたけど…
サラワクネッタイコシビロダンゴムシ Cubaris sp. "Sarawak" 絶妙にピントが合ってない写真しかなくてアレなんですが、勘弁です。本種はマレーシア サラワク州に分布とのことからサラワクネッタイと呼ばれています。しかしサラワクは広いので、私だったらも…
シロクチガエルの黄色色素欠乏個体 Axanthic individual of Chalcorana raniceps Caudata-第3号-の自然史ノートに投稿させていただきました。内容はChalcorana ranicepsの頭胴部7割ほどがアザンティックな幼体を見つけましたというものです。シロクチガエル…
One's habitat なんだかんだ本ブログを作ってから1年ちょっとで100記事目を迎えました。アクセス数も10000を超え、11111が見えそうです。(とかなんとか言って2週間くらい下書き放置してたら12000超えてました。)もう何年も前にブログの流行りは終わり、2013…
Young individuals of the land hermit crab Coenobita spinosus オオトゲオカヤドカリの若齢個体 Young individual of Coenobita spinosus with 8.14 mm SL オオトゲオカヤドカリの若齢個体 リンク I published a paper that could find young individuals …
ニシヤモリ Gekko sp. 言わずと知れた国産未記載ヤモリの一つ(2019年8月時点)。ニシヤモリは九州西部に分布し、存在は広く知られていますが未だに記載されていません。産地としては五島や平戸が有名です。ちなみに写真の個体はこの産地じゃありません。パッ…
アカガネヒメマルゴキブリ(仮)ニジイロヒメマルゴキブリ Perisphaerus sp. ゴキブリの中でもかなり人気があるニジイロゴキブリとヒメマルゴキブリのいいところを合わせたゴキブリを発見しました。ニジイロゴキブリはマルゴキブリ類になるので丸くはならな…
原著論文:オオトゲオカヤドカリにおける宿貝利用と宿貝放棄行動。概要としてはオオトゲオカヤドカリ Coenobita spinosus H. Milne Edwards, 1837 が行うとされている、刺激を受けた際に宿貝を捨てて逃げる行動と、所持している宿貝の選択サイズの傾向につい…
フクエアオカナブン Rhomborrhina unicolor fukueana 五島列島福江島には青いアオカナブンがいる。そんな話を何年も前に聞いた時からずっと気になっていました。しかし東京からだとちょっと行きにくいし、他に見たいものもインパクトに欠ける感が、、、。そ…
ヒョウモントカゲモドキ レオパードゲッコー Eublepharis macularius スーパーレーダー 爬虫類飼育を始めて5年くらいなんですけど、ようやくレオパに手を出しました。ヤモリ好きの爬虫類飼育者で逆に何でこれまで手を出してなかったかというのは、、、。飼…
セラジネラ "燻銀" Selaginella sp. "Oxidized Silver" セラジネラの中でもかなりのお気に入りです。暗緑色の地味なものがこんな渋かっこよくなるなんて思いもよらなかったです。ビバリウムで育成していたのですが、環境がよかったのでしょう。葉はより黒み…
オニヌマエビ Atyopsis spinipes アジアロックシュリンプ Atyopsis moluccensis 日本で見られるのがオニヌマエビで、東南アジアに広く分布しているのがアジアロックシュリンプです。オニヌマエビは日本において南西諸島で多く見つかっていますが、本土の黒潮…
Carlia ailanpalai キュリオススキンク シマカールトカゲ グアムで必ず見つかる爬虫類です。グアムに旅行で来たらトカゲがたくさんいたけど、なんてトカゲなのかわからない。グアム トカゲ で調べてみても大した記事が出てこず、結局なんなのかわからないと…
ゲオセサルマ未記載種 Geosesarma sp. マレー半島でもゲオセサルマを見ることができました。標高1000m近い水場の急斜面に垂れる枝に乗ってました。写真はヤラセではなく、そのままの生態写真です。広角で背景含めた写真にしたかったのですが、足場がかなり悪…
ミドリネドクアブラゼミ Trengganua sibylla (Tosena sybilla) ドクゼミの類を見つけるのは昔から夢でした。日本のセミにはないドギツい配色をしたこれらは東南アジアに多種分布しています。しかし透明翅のセミの方が圧倒的に多いため、なかなか見ることがで…
ブチサンショウウオ Hynobius naevius ブチサンショウウオは2019年頭に隠蔽種の記載がされ、3種に分かれました。今回、真のブチサンショウウオ Hynobius naevius をGWに案内してもらいました。向かったのは九州北部の沢です。時期的にちょっと厳しいかもとの…
ミクロソリウム Microsorum 野外で見たミクロソリウムが自生している様子です。 Microsorum sp. "South Malay" マレー半島南部の渓流にて発見しました。乾季だったのにも関わらず草体が半分水に浸かっているので水中化は可能でしょう。葉の形状としては特に…
マラッカスベセダカヘビ Asthenodipsas malaccanus セダカヘビ科に分類される3属のうちの一つであるスベセダカヘビ属 Asthenodipsasの一種です。マレーシアの辺りに分布し、言うまでもなく陸生貝類専食です。特にマラッカスベセダカヘビはナメクジ好みと言…
マレーシアンジュエル Scolopendra dehaani "Malaysian Jewel" マレー半島の1000mくらいの標高高めなジャングルを夜間散策していたところ、色鮮やかな何かを見つけました。かなり歩きにくい山道で、自分でもよく気付いたなと。3m程度の高さの木の幹に付く、…
ニホンヤモリ Gekko japonicus ニホンヤモリは日本本土で最もよく見られるヤモリです。平安時代に大陸から木造船に乗ってやってきたと言われています。建造物でよく見られるので、都心において最も馴染み深い爬虫類です。都心3区でも簡単に見れますし、上の…
オガサワラヌマエビ Paratya boninensis オガサワラヌマエビは小笠原諸島固有の淡水性コエビ類で、陸封型の生活史を持ちます。陸封型ですが直達発生ではなくゾエア幼生で生まれるため、カワリヌマエビ属とはまた違います。そんなわけで本種の分類はヌマエビ…
アカオビアオハブ(仮) Trimeresurus fucata 半島マレーシア中南部(フレイザーズ・ヒル辺り以南と飛び地的にランカウィ)に分布するアオハブの一種です。側稜の上辺に呈す鮮やかな赤白の模様が大きな特徴ですが、南部の個体群はこの模様がなく真緑らしいで…
トゲヒキガエル(仮) Phrynoidis asper マレーシアの渓流沿いでヒキガエルを見つけました。ヘリグロヒキガエルかなと期待せずに確認したところ、そこそこ大型でかつ皮膚が全然違いました。 全身がトゲトゲしていてめちゃくちゃ格好良いです。これは良いカエ…
キノボリアトバ Dryocalamus subannulatus (Lycodon subannulatus) 東南アジアに広く分布する種で、模様や色味が地域によって変わるみたいです。キノボリアトバ属 Dryocalamusに分類されているようですが、オオカミヘビ属 Lycodonに分類しているものもそこ…
ヨロイオオムカデの捕食 捕食の様子が見れた時に気が向いたら撮影していた写真をいくつか載せたいと思います。前の記事でも紹介したように、ヨロイオオムカデはヤスデ専食です。普段は非常に大人しく、つつけば丸まり触っても咬んでくることのない本種がヤス…
クロイワトカゲモドキ南部 Goniurosaurus kuroiwae kuroiwae "Southern type" クロイワトカゲモドキは北部と南部で形態的な傾向の差があり、背中の模様に最もそれが現れます。分化が起きているという話もありますね。というわけで南部の個体群を見てきました…