One's habitat Blog

ホームページ「One's habitat」の付属ブログ。何屋かと訊かれたらオカヤドカリの人です。無断転載ダメ。

ヘビ

トカラハブ

トカラハブ Protobothrops tokarensis トカラハブはトカラ列島南部の宝島、小宝島にのみ生息する日本北限のハブです。トカラ列島は奄美大島の北に位置し、鹿児島本土または奄美大島の港からフェリーでしか上陸できません。このフェリーは悪天候による欠航率…

渡嘉敷島ハイ

渡嘉敷島ハイ Sinomicrurus boettgeri ハイは沖縄諸島に分布する鮮やかなオレンジ色と黒色を持つ美しいコブラ科のヘビです。これまでヒャンの亜種とされていましたが、2021年末の論文で独立種として述べられました。この論文では徳之島のハイはヒャンに含ま…

対馬のアカマダラ

アカマダラの轢死体摂食 Lycodon rufozonatus rufozonatus 2021年台風9号による大雨の中、対馬でヘビ探ししたところロードキルされたヌマガエルを摂食しているアカマダラに出会いました。この写真はレンズに水滴付くのがもう防げなくて写り込んでしまってい…

サキシママダラ

サキシママダラ Lycodon rufozonatus walli サキシママダラ(石垣島) サキシママダラはアカマダラの先島諸島亜種で、八重山と宮古においても分化が起きています。色味に強く表れており、八重山が黄色っぽく、宮古がオレンジっぽいです。発色の良い宮古個体…

徳之島のハイ

徳之島のハイ Sinomicrurus japonicus boettgeri ハイは沖縄諸島と徳之島に分布する鮮やかなオレンジ色と黒色を持つ美しいコブラ科のヘビです。奄美のヒャンと亜種の関係にあります。なかなか珍しく出会う確率は低いため行っても見れないことが多いのですが…

イワサキセダカヘビ

イワサキセダカヘビ Pareas iwasakii 八重山3珍蛇の一角であるイワサキセダカヘビをようやく見ることができました。3珍の中では割と見やすい種なのですが、なかなか巡り会うことができませんでした。セダカヘビ科はアジアに広く分布し3属に分類されていま…

ツシママムシ

ツシママムシ Gloydius tsushimaensis ツシママムシは対馬固有種で、模様がハッキリとした眼状紋にならない点や、舌が桜色を呈するところからニホンマムシと種判別されます。とはいえ最も有名な差異は、非常に攻撃的であるということです。ニホンマムシは基…

カラスヘビ シルバーアイ

カラスヘビ シルバーアイ Elaphe quadrivirgata "Melanism and Silver eyes" Double mutation カラスヘビは一般的にシマヘビの黒化型(メラニズム)個体のことを指します。本来シマヘビは茶色で、背に黒線が入る赤眼のヘビです(背の模様は差が大きい)。し…

キマダラウミヘビ

キマダラウミヘビ New Caledonian Sea Krait Laticauda saintgironsi 本種はロイヤルティー諸島を含んだニューカレドニア固有のウミヘビです。赤みがかった黄色と黒の縞模様の個体が多いのですが、アオマダラウミヘビに近縁ということもあり青みの強い個体も…

マラッカスベセダカヘビ

マラッカスベセダカヘビ Asthenodipsas malaccanus セダカヘビ科に分類される3属のうちの一つであるスベセダカヘビ属 Asthenodipsasの一種です。マレーシアの辺りに分布し、言うまでもなく陸生貝類専食です。特にマラッカスベセダカヘビはナメクジ好みと言…

アカオビアオハブ

アカオビアオハブ(仮) Trimeresurus fucata 半島マレーシア中南部(フレイザーズ・ヒル辺り以南と飛び地的にランカウィ)に分布するアオハブの一種です。側稜の上辺に呈す鮮やかな赤白の模様が大きな特徴ですが、南部の個体群はこの模様がなく真緑らしいで…

キノボリアトバ

キノボリアトバ Dryocalamus subannulatus (Lycodon subannulatus) 東南アジアに広く分布する種で、模様や色味が地域によって変わるみたいです。キノボリアトバ属 Dryocalamusに分類されているようですが、オオカミヘビ属 Lycodonに分類しているものもそこ…

ガラスヒバァ

ガラスヒバァ Hebius pryeri 奄美諸島から沖縄諸島に分布するKeelback。捕食対象は無尾類がメインですが、魚やヤモリなども食べているそうです。舌の配色は同属のヒバカリと似ていますね。弄ると口を大きく開けて威嚇してきます。毒はありますが、気にするほ…

林道のヒメハブ

ヒメハブ Ovophis okinavensis 寒い時期に沖縄で最も見られるヘビ。林道を流していたら必ずと言っていいほど現れます。とはいえ、林道のヒメハブはつまらない写真になりやすいのでちょっと工夫してみました。けっこういい感じに撮れたと思います。本種の毒は…

Calliophis nigrotaeniatus

クロオビマタハリヘビ(仮) Calliophis nigrotaeniatus マタハリヘビ Calliophis はコブラ科の小型毒蛇で、東南アジアに広く分布します。本種はマレーシアの高地で主に確認されているようで、私もサラワクで見ることができました。もともとCalliophis intes…

シュナイダーウミワタリ

シュナイダーウミワタリ Cerberus schneiderii ミズヘビ科ウミワタリ属に分類されるヘビで、マングローブ林といった汽水域に生息しています。半水性で、魚を主に捕食します。海を渡るとも言われていますが、回遊に関しては不明な点が多いそうです。 Cerberus…

グアムのミナミオオガシラ

ミナミオオガシラ Brown Tree Snake Boiga irregularis ナンヨウオオガシラとも呼ばれる本種は、もともとオーストラリアやパプアニューギニア、メラネシアに生息しますが、グアムにも移入しています。グアムに最悪の影響を与えた外来生物の王です。グアムで…

ハクメンヒバカリ

ハクメンヒバカリ Hebius flavifrons White-fronted Water Snake Sabah Keelback ボルネオ固有の蛇で、ヒバカリ属に属する小型種です。顔先が白いのが特長で、私はハクメンヒバカリと呼びたく思います。身体は深緑色で、側面に水色のスポットが並び大変美し…

大都会のヒバカリ

ヒバカリ Hebius vibakari この平成最後の秋に地元でヒバカリを見るという目標を果たせました。かくいう私の地元は都心三区(千代田区・中央区・港区)のとある地域で、身近に豊かな触れ合える自然があるわけではありません。そんな中では、ヘビという生き物…

洞窟のサキシマスジオ

サキシマスジオ Elaphe taeniura schmackeri Sakishima Beauty Snake 先島諸島に分布する日本最大級の蛇。珍しい方ではありますが、探せば見つかります。報告例の大半というか殆どが路上や樹上での発見ですが、スジオナメラはビューティースネークの他にケー…

ヤマカガシ

ヤマカガシ Rhabdophis tigrinus 地域差や個体差で大きく体色が異なる有毒蛇。関東の個体は赤(橙)みが強く、美しい赤(橙)黒の縞模様を持つ。大型個体は写真のように黄色みが強くなり、顔も貫禄が出る。 非常に臆病な性格で、人の姿を見ると一目散に逃げ出し…

アミメニシキヘビ

アミメニシキヘビ Broghammerus reticulatus (Python reticulatus) オオアナコンダに並ぶ世界最長種の蛇であるレティックパイソンに出会うことができました。その迫力は写真の通り。しかも幸運なことに脱皮後間もないためか、艶・発色ともに最高の個体でし…

ホソツラナメラ

ホソツラナメラ Gonyosoma oxycephala 東南アジアに広く分布する大型の蛇。樹上棲で、鳥・蝙蝠・鼠・蜥蜴などを捕食しています。海岸林で何やら観光客が木の上を見上げているため何かと近づいてみたところ、蛇と目が合いました。ボルネオで初めて出会った蛇…