One's habitat Blog

ホームページ「One's habitat」の付属ブログ。何屋かと訊かれたらオカヤドカリの人です。無断転載ダメ。

2019-01-01から1年間の記事一覧

イボイモリ

イボイモリ Echinotriton andersoni 日本の誇る大型陸棲イモリで、大きなものは全長20 cm近くになります。アカハライモリに見慣れていると、その大きさに驚きます。そしてゴツゴツした体躯は非常に格好良いです。今回大雨の中で出会うことができました(レン…

ガラスヒバァ

ガラスヒバァ Hebius pryeri 奄美諸島から沖縄諸島に分布するKeelback。捕食対象は無尾類がメインですが、魚やヤモリなども食べているそうです。舌の配色は同属のヒバカリと似ていますね。弄ると口を大きく開けて威嚇してきます。毒はありますが、気にするほ…

ナミエガエル

ナミエガエル Limnonectes namiyei 沖縄島の北部である、やんばる固有のカエルです。水域依存度が高く、水場で多く確認されます。そして、忍者蛙なんて呼ばれるほど擬態が上手いです。大型になるカエルなのですが、転石帯では見事に石ころにカムフラージュし…

林道のヒメハブ

ヒメハブ Ovophis okinavensis 寒い時期に沖縄で最も見られるヘビ。林道を流していたら必ずと言っていいほど現れます。とはいえ、林道のヒメハブはつまらない写真になりやすいのでちょっと工夫してみました。けっこういい感じに撮れたと思います。本種の毒は…

オキナワイシカワガエル 色彩変異

オキナワイシカワガエル 色彩変異 Odorrana ishikawae "Color mutant individuals" イシカワガエルの有名な色彩変異である青色個体(青イシカワガエル)を見ることができました。アザンティック(黄色色素欠乏)と呼ばれる突然変異の一種です。なんだかんだ2…

オガサワラベニシオマネキ

オガサワラベニシオマネキ Paraleptuca boninensis 小笠原諸島固有のシオマネキで、父島のかなり限られた場所にのみ生息しています。そのことから2019年2月6日に種の保存法に指定され、保護種となりました。ほぼベニシオマネキと変わらない印象を受けますが…

イトコホソユビヤモリ

イトコホソユビヤモリ Cyrtodactylus consobrinus ちょくちょく流通してるホソユビヤモリの一種で、かなり大型になります。やはりこの辺は岩を好むのかなという感じです。でもマルメスベユビヤモリとは棲み分けていました。形態やサイズはトカゲモドキに近い…

ミナミヒメシオマネキの闘争

ミナミヒメシオマネキ Gelasimus jocelynae 本種の成体は甲羅下辺部に水色を呈すことと、オスは右鉗脚が大型化する傾向があります。大鉗脚は上半分が白色を、下半分が橙色を呈し、縦幅があるため盾のようです。一大ミナミヒメシオマネキ生息地に行ってみると…

ハチジョウヒラタクワガタ

ハチジョウヒラタクワガタ Dorcus titanus hachijoensis ヒラタクワガタの八丈島亜種。八丈島最難関クワガタ種ですが、普通に歩いているのに遭遇しました。クワガタ採集慣れしてる人が材割りすれば、ぼちぼち見つかるとか。私は慣れてないですし、材割りは迷…

ヤエヤマイシガメ

ヤエヤマイシガメ Mauremys mutica kami ミナミイシガメの八重山亜種。用水路や林道など割と色んなところで見つかります。幼体は水棲傾向が強いらしく、水場で見られるそうです。成体は側溝によくいます。落ちちゃったのか、側溝に溜まった餌を食べに来てい…

石垣島 ライトトラップ

石垣島ライトトラップ Insects collected at Ishigaki-jima island by light trap. 2018年6月の石垣島において、人生初のライトトラップに参加させていただきました。 なんだかんだ昆虫探しはしているのですが、まともな採集道具も揃えずに灯火とルッキング…

Coenobita carnescens

Coenobita carnescens 和名を勝手につけるならフシグロオカヤドカリとかでしょう。そんな冗談はさておき、本種はサキシマオカヤドカリ Coenobita perlatusの異タイプ異名(heterotypic synonym)として識者らには認知されています。しかし、分類学的な評価はさ…

Calliophis nigrotaeniatus

クロオビマタハリヘビ(仮) Calliophis nigrotaeniatus マタハリヘビ Calliophis はコブラ科の小型毒蛇で、東南アジアに広く分布します。本種はマレーシアの高地で主に確認されているようで、私もサラワクで見ることができました。もともとCalliophis intes…

カントウアオオサムシ

カントウアオオサムシ Carabus insulicola kantoensis アオオサムシの、関東地方平野部において多摩川を境にした東側の広い地域に見られる亜種がカントウアオオサムシです。オサムシは飛べないものが多いことから、地理的隔離が起きやすく、それに伴い種分化…

ミナミオニヌマエビ

ミナミオニヌマエビ Atyoida pilipes (Atyopsis pilipes) オニヌマエビ属に分類される中型淡水エビで、日本では南西諸島と小笠原諸島で見られますがそこそこ珍しいです。北限は口永良部島です。クリスタルロックシュリンプなんて呼ばれ方もしており、たまに…