One's habitat Blog

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ニシヤモリ

ニシヤモリ

Gekko sp.

ニシヤモリ

言わずと知れた国産未記載ヤモリの一つ(2019年8月時点)。ニシヤモリは九州西部に分布し、存在は広く知られていますが未だに記載されていません。産地としては五島や平戸が有名です。ちなみに写真の個体はこの産地じゃありません。パッと見でわかる特徴としては

 尾の基部左右に一対の大型鱗(側肛疣)を持つ

 腹面が黄色味を帯びる

 大型個体は13 cmほどにもなり国産ヤモリ最大級種

が挙げられると思います。

This species has not been described yet, but it is widely recognized and has a Japanese name. It is one of the largest species in the genus Gekko in Japan, and its body shape gives an impression close to Tarentola. They live on the rocky shores of western Kyusyu region.

ニシヤモリ

海岸に生息しておりフナムシをメインに捕食しているとも言われていますが、実際の環境ではクモ類や直翅類、網翅類と様々な餌生物が見られたため色々食べていると思います。

ニシヤモリ 卵

巨岩の割れ目に産卵するので、良い場所ではかなりの数が産み付けられていました。なんというか、この隙間好きそうというのがだんだんわかってきます。

ニシヤモリ

最初に見つけた個体はよくいる他のヤモリ種と同程度のサイズだったのですが、次に見つけた個体はかなり大きくて普通に驚きました。横幅もあったのでビブロンやカベヤモリに近いものを感じましたね。これはとても良いヤモリです。甲殻類やってる身としては海岸環境に特異的というのも惹かれるものがあります。

ニシヤモリ ベビー

一部の国産ヤモリ好きに需要があるためときたま売られてるみたいですが、流れるのはどこロカのものなんでしょうかね。

ニシヤモリ