One's habitat Blog

ホームページ「One's habitat」の付属ブログ。何屋かと訊かれたらオカヤドカリの人です。無断転載ダメ。

日本

オガサワラチビクワガタ ブリード

オガサワラチビクワガタ Figulus boninensis オガサワラチビクワガタは①チビクワガタの最大級種で20mm近くになる、②ワインレッドの体色、③亜社会性、④小笠原諸島固有種、⑤肉食、というこの上ない魅力を持つクワガタです。2014年の小笠原諸島遠征では見ること…

タカラヤモリ

タカラヤモリ Gekko shibatai タカラヤモリは吐噶喇列島宝島にのみ生息するヤモリで、その見に行きにくさは前述トカラハブの記事のとおりです。特徴は黄色い口先と、そこそこ複雑な背模様でしょうか。島内では個体数が多く、競合する他のヤモリもいないため…

トカラハブ

トカラハブ Protobothrops tokarensis トカラハブはトカラ列島南部の宝島、小宝島にのみ生息する日本北限のハブです。トカラ列島は奄美大島の北に位置し、鹿児島本土または奄美大島の港からフェリーでしか上陸できません。このフェリーは悪天候による欠航率…

ツシマカブリモドキ

ツシマカブリモドキ Damaster fruhstorferi ツシマカブリモドキは日本に分布する唯一のカブリモドキ類で、対馬が大陸の生態系を色濃く残していることを示す生物種の1つです。その立ち位置、そして非常に美しい構造色は言うまでもなく人気の要素で、対馬遠征…

渡嘉敷島ハイ

渡嘉敷島ハイ Sinomicrurus boettgeri ハイは沖縄諸島に分布する鮮やかなオレンジ色と黒色を持つ美しいコブラ科のヘビです。これまでヒャンの亜種とされていましたが、2021年末の論文で独立種として述べられました。この論文では徳之島のハイはヒャンに含ま…

オガサワラヤモリ クローンB 大東諸島

オガサワラヤモリ クローンB 大東諸島 Lepidodactylus lugubris "Clone-B" オガサワラヤモリは単為生殖種ですが、クローンタイプによる遺伝的多様性を秘めた可愛いヤモリです。一般的に知られているのは日本の南西諸島で広く見られるクローンC or Aですが、…

ケラマトカゲモドキ

ケラマトカゲモドキ Goniurosaurus kuroiwae sengokui 慶良間諸島の一部(渡嘉敷島・阿嘉島)に固有のクロイワトカゲモドキ亜種:ケラマトカゲモドキ。本亜種は赤眼とマッチしたオレンジの体色が特徴で、国産ゴニではケラマが一番好きという声も多い種です。…

ウンゼンルリクワガタ

ウンゼンルリクワガタ Platycerus delicatulus unzendakensis ウンゼンルリクワガタは長崎県雲仙岳と長崎佐賀の多良岳に分布するルリクワガタ亜種で、九州西部の特産種です。寸詰まり傾向の形態、青みの強さ等から亜種に分類されていますが、分類するほどで…

福江島のミナミヌマエビ

福家悠介・岩﨑朝生・笹塚諒・山本佑治,2021.五島列島福江島におけるミナミヌマエビの初記録.Cancer,30:63-71. www.jstage.jst.go.jp オープンアクセス 福江島のミナミヌマエビ ミナミヌマエビ Neocaridina denticulataは西日本に分布する陸封型のヌマ…

対馬のアカマダラ

アカマダラの轢死体摂食 Lycodon rufozonatus rufozonatus 2021年台風9号による大雨の中、対馬でヘビ探ししたところロードキルされたヌマガエルを摂食しているアカマダラに出会いました。この写真はレンズに水滴付くのがもう防げなくて写り込んでしまってい…

九州南東部のムラサキオカヤドカリ

九州南東部のムラサキオカヤドカリ Coenobita purpureus in SouthEast part of mainland Kyushu ムラサキオカヤドカリ 九州の南東部は黒潮の影響を受けるため、最も寒冷耐性を持つムラサキオカヤドカリは流れ着いて定着しています。再生産も確認されているた…

イキヒラタクワガタ

イキヒラタクワガタ Dorcus titanus tatsutai イキヒラタクワガタ 71mm イキヒラタクワガタは壱岐諸島に分布するヒラタクワガタの固有亜種です。日本で2番目に大きくなるヒラタ(もちろん1番はツシマ)で壱岐を代表する昆虫なのですが、壱岐はノコギリのギ…

サキシママダラ

サキシママダラ Lycodon rufozonatus walli サキシママダラ(石垣島) サキシママダラはアカマダラの先島諸島亜種で、八重山と宮古においても分化が起きています。色味に強く表れており、八重山が黄色っぽく、宮古がオレンジっぽいです。発色の良い宮古個体…

イワサキクサゼミ

イワサキクサゼミ Mogannia minuta 春の南西諸島には日本最小のセミが姿を現す。イワサキクサゼミはその名の通り、樹木ではなく草本によく見られ、ジーと鳴きます。警戒心も強くなく、低い位置にいるので簡単に素手で捕まえられます。チッチゼミとは大違いで…

ミヤコヒキガエル

ミヤコヒキガエル Bufo gargarizans miyakonis 南西諸島唯一の在来ヒキガエルで宮古島とその周辺島嶼に分布していますが、大東諸島に移入しています。宮古島市では保全種に指定されているので、大東諸島で採集されたものが市場流通しています。保全されてい…

コムラサキオカヤドカリ分布北限更新

コムラサキオカヤドカリ分布北限の更新 コムラサキオカヤドカリはインド洋から太平洋の熱帯亜熱帯域に広く分布する陸棲甲殻類で、日本が分布の北限となっています。その中でも沖縄県教育委員会の調査で沖縄本島が北限であると報告されていましたが、今回2020…

カスミサンショウウオ

カスミサンショウウオ Hynobius nebulosus カスミサンショウウオは西日本に広く分布する種とされていましたが、2019年に隠蔽種を分類する論文が出て9種に分かれました。それでは引き続きカスミサンショウウオであるのはどの地域のものかというと九州北西部…

徳之島のハイ

徳之島のハイ Sinomicrurus japonicus boettgeri ハイは沖縄諸島と徳之島に分布する鮮やかなオレンジ色と黒色を持つ美しいコブラ科のヘビです。奄美のヒャンと亜種の関係にあります。なかなか珍しく出会う確率は低いため行っても見れないことが多いのですが…

チカヌマエビ

チカヌマエビ Halocaridinides trigonophthalma チカヌマエビは西太平洋の熱帯亜熱帯域のアンキアラインに生息する小型のエビ類で、日本では南西諸島で報告されています。アンキアラインとは、陸水のような環境であるが地下で海域と接続しており、汽水環境と…

クメジママミズフナムシ

クメジママミズフナムシ:久米島真水船虫 クメジマミズフナムシ:久米島水船虫 Ligia sp. 久米島固有の未記載フナムシ。仮称として上記が与えられていますが、真水か水か呼び方は好みで。仮称の通り本種は淡水生で、内陸の石灰岩域に生息します。最も有名な…

クメトカゲモドキ

クメトカゲモドキ Goniurosaurus kuroiwae yamashinae 久米島固有のクロイワトカゲモドキ亜種:クメトカゲモドキ。クメは国産ゴニの中でも見やすい方で、行く先行く先に現れてくれました。夜間に岩がゴロゴロしている場所を探すのが手っ取り早いですが、適当…

イワサキセダカヘビ

イワサキセダカヘビ Pareas iwasakii 八重山3珍蛇の一角であるイワサキセダカヘビをようやく見ることができました。3珍の中では割と見やすい種なのですが、なかなか巡り会うことができませんでした。セダカヘビ科はアジアに広く分布し3属に分類されていま…

ヤエヤママルバネクワガタ

ヤエヤママルバネクワガタ Neolucanus insulicola insulicola ヤエヤママルバネクワガタ大歯 八重山3珍蛇とヤシガニを探しに行っていたのですが、時期が時期だったのでクワガタ屋の帰結先の一つであるマルバネ探しに現地の知り合いに誘っていただき見てきま…

ツシママムシ

ツシママムシ Gloydius tsushimaensis ツシママムシは対馬固有種で、模様がハッキリとした眼状紋にならない点や、舌が桜色を呈するところからニホンマムシと種判別されます。とはいえ最も有名な差異は、非常に攻撃的であるということです。ニホンマムシは基…

オビトカゲモドキ

オビトカゲモドキ Goniurosaurus splendens オビトカゲモドキは徳之島固有のキョクトウトカゲモドキです。クロイワの亜種ではなく、別種として分類するのが有力なようです。国産ゴニの中でも特に小柄で、シェルピンクの体色も相まってとても可愛い印象。県指…

九州のタワヤモリ

タワヤモリ Gekko tawaensis 瀬戸内海沿岸域の周辺における海岸沿いから山地の岩場に生息している西日本固有種。九州では大分県が有名です。体色を大きく変化させるため、夜間の平常時はニホンヤモリより少し模様が強いかな程度ですが、興奮時は美しい黒と金…

カラスヘビ シルバーアイ

カラスヘビ シルバーアイ Elaphe quadrivirgata "Melanism and Silver eyes" Double mutation カラスヘビは一般的にシマヘビの黒化型(メラニズム)個体のことを指します。本来シマヘビは茶色で、背に黒線が入る赤眼のヘビです(背の模様は差が大きい)。し…

コムラサキオカヤドカリ

コムラサキオカヤドカリ Coenobita violascens かなり大型になる種で、成長によって体色が大きく変わります。幼体は赤オレンジといった目立つ色彩を呈していますが、成長に従い青みが加わっていきます。色が混ざるのか、グレーっぽい地味な体色になりますが…

イキシマカワリヌマエビ

イキシマカワリヌマエビ Neocaridina ikiensis 壱岐島(長崎県壱岐市)より発見され、2017年に記載されたカワリヌマエビ属の一種です。なんだかんだ日本のネオカリはミナミヌマエビやらイシガキヌマエビやらと属名が含まれない和名を付けられていましたけど…

ニシヤモリ

ニシヤモリ Gekko sp. 言わずと知れた国産未記載ヤモリの一つ(2019年8月時点)。ニシヤモリは九州西部に分布し、存在は広く知られていますが未だに記載されていません。産地としては五島や平戸が有名です。ちなみに写真の個体はこの産地じゃありません。パッ…