One's habitat Blog

ホームページ「One's habitat」の付属ブログ。何屋かと訊かれたらオカヤドカリの人です。無断転載ダメ。

アカガネヒメマルゴキブリ

アカガネヒメマルゴキブリ(仮)ニジイロヒメマルゴキブリ Perisphaerus sp. ゴキブリの中でもかなり人気があるニジイロゴキブリとヒメマルゴキブリのいいところを合わせたゴキブリを発見しました。ニジイロゴキブリはマルゴキブリ類になるので丸くはならな…

オオトゲオカヤドカリにおける宿貝利用と宿貝放棄行動

原著論文:オオトゲオカヤドカリにおける宿貝利用と宿貝放棄行動。概要としてはオオトゲオカヤドカリ Coenobita spinosus H. Milne Edwards, 1837 が行うとされている、刺激を受けた際に宿貝を捨てて逃げる行動と、所持している宿貝の選択サイズの傾向につい…

フクエアオカナブン

フクエアオカナブン Rhomborrhina unicolor fukueana 五島列島福江島には青いアオカナブンがいる。そんな話を何年も前に聞いた時からずっと気になっていました。しかし東京からだとちょっと行きにくいし、他に見たいものもインパクトに欠ける感が、、、。そ…

スーパーレーダー

ヒョウモントカゲモドキ レオパードゲッコー Eublepharis macularius スーパーレーダー 爬虫類飼育を始めて5年くらいなんですけど、ようやくレオパに手を出しました。ヤモリ好きの爬虫類飼育者で逆に何でこれまで手を出してなかったかというのは、、、。飼…

セラジネラ "燻銀"

セラジネラ "燻銀" Selaginella sp. "Oxidized Silver" セラジネラの中でもかなりのお気に入りです。暗緑色の地味なものがこんな渋かっこよくなるなんて思いもよらなかったです。ビバリウムで育成していたのですが、環境がよかったのでしょう。葉はより黒み…

オニヌマエビ

オニヌマエビ Atyopsis spinipes アジアロックシュリンプ Atyopsis moluccensis 日本で見られるのがオニヌマエビで、東南アジアに広く分布しているのがアジアロックシュリンプです。オニヌマエビは日本において南西諸島で多く見つかっていますが、本土の黒潮…

Carlia ailanpalai

Carlia ailanpalai キュリオススキンク シマカールトカゲ グアムで必ず見つかる爬虫類です。グアムに旅行で来たらトカゲがたくさんいたけど、なんてトカゲなのかわからない。グアム トカゲ で調べてみても大した記事が出てこず、結局なんなのかわからないと…

ドワーフクラブ Geosesarma sp.

ゲオセサルマ未記載種 Geosesarma sp. マレー半島でもゲオセサルマを見ることができました。標高1000m近い水場の急斜面に垂れる枝に乗ってました。写真はヤラセではなく、そのままの生態写真です。広角で背景含めた写真にしたかったのですが、足場がかなり悪…

ミドリネドクアブラゼミ

ミドリネドクアブラゼミ Trengganua sibylla (Tosena sybilla) ドクゼミの類を見つけるのは昔から夢でした。日本のセミにはないドギツい配色をしたこれらは東南アジアに多種分布しています。しかし透明翅のセミの方が圧倒的に多いため、なかなか見ることがで…

ブチサンショウウオ

ブチサンショウウオ Hynobius naevius ブチサンショウウオは2019年頭に隠蔽種の記載がされ、3種に分かれました。今回、真のブチサンショウウオ Hynobius naevius をGWに案内してもらいました。向かったのは九州北部の沢です。時期的にちょっと厳しいかもとの…

ミクロソリウム

ミクロソリウム Microsorum 野外で見たミクロソリウムが自生している様子です。 Microsorum sp. "South Malay" マレー半島南部の渓流にて発見しました。乾季だったのにも関わらず草体が半分水に浸かっているので水中化は可能でしょう。葉の形状としては特に…

マラッカスベセダカヘビ

マラッカスベセダカヘビ Asthenodipsas malaccanus セダカヘビ科に分類される3属のうちの一つであるスベセダカヘビ属 Asthenodipsasの一種です。マレーシアの辺りに分布し、言うまでもなく陸生貝類専食です。特にマラッカスベセダカヘビはナメクジ好みと言…

マレーシアンジュエル

マレーシアンジュエル Scolopendra dehaani "Malaysian Jewel" マレー半島の1000mくらいの標高高めなジャングルを夜間散策していたところ、色鮮やかな何かを見つけました。かなり歩きにくい山道で、自分でもよく気付いたなと。3m程度の高さの木の幹に付く、…

ニホンヤモリ

ニホンヤモリ Gekko japonicus ニホンヤモリは日本本土で最もよく見られるヤモリです。平安時代に大陸から木造船に乗ってやってきたと言われています。建造物でよく見られるので、都心において最も馴染み深い爬虫類です。都心3区でも簡単に見れますし、上の…

オガサワラヌマエビ

オガサワラヌマエビ Paratya boninensis オガサワラヌマエビは小笠原諸島固有の淡水性コエビ類で、陸封型の生活史を持ちます。陸封型ですが直達発生ではなくゾエア幼生で生まれるため、カワリヌマエビ属とはまた違います。そんなわけで本種の分類はヌマエビ…

アカオビアオハブ

アカオビアオハブ(仮) Trimeresurus fucata 半島マレーシア中南部(フレイザーズ・ヒル辺り以南と飛び地的にランカウィ)に分布するアオハブの一種です。側稜の上辺に呈す鮮やかな赤白の模様が大きな特徴ですが、南部の個体群はこの模様がなく真緑らしいで…

トゲヒキガエル

トゲヒキガエル(仮) Phrynoidis asper マレーシアの渓流沿いでヒキガエルを見つけました。ヘリグロヒキガエルかなと期待せずに確認したところ、そこそこ大型でかつ皮膚が全然違いました。 全身がトゲトゲしていてめちゃくちゃ格好良いです。これは良いカエ…

キノボリアトバ

キノボリアトバ Dryocalamus subannulatus (Lycodon subannulatus) 東南アジアに広く分布する種で、模様や色味が地域によって変わるみたいです。キノボリアトバ属 Dryocalamusに分類されているようですが、オオカミヘビ属 Lycodonに分類しているものもそこ…

ヨロイオオムカデの捕食

ヨロイオオムカデの捕食 捕食の様子が見れた時に気が向いたら撮影していた写真をいくつか載せたいと思います。前の記事でも紹介したように、ヨロイオオムカデはヤスデ専食です。普段は非常に大人しく、つつけば丸まり触っても咬んでくることのない本種がヤス…

クロイワトカゲモドキ南部

クロイワトカゲモドキ南部 Goniurosaurus kuroiwae kuroiwae "Southern type" クロイワトカゲモドキは北部と南部で形態的な傾向の差があり、背中の模様に最もそれが現れます。分化が起きているという話もありますね。というわけで南部の個体群を見てきました…

イボイモリ

イボイモリ Echinotriton andersoni 日本の誇る大型陸棲イモリで、大きなものは全長20 cm近くになります。アカハライモリに見慣れていると、その大きさに驚きます。そしてゴツゴツした体躯は非常に格好良いです。今回大雨の中で出会うことができました(レン…

ガラスヒバァ

ガラスヒバァ Hebius pryeri 奄美諸島から沖縄諸島に分布するKeelback。捕食対象は無尾類がメインですが、魚やヤモリなども食べているそうです。舌の配色は同属のヒバカリと似ていますね。弄ると口を大きく開けて威嚇してきます。毒はありますが、気にするほ…

ナミエガエル

ナミエガエル Limnonectes namiyei 沖縄島の北部である、やんばる固有のカエルです。水域依存度が高く、水場で多く確認されます。そして、忍者蛙なんて呼ばれるほど擬態が上手いです。大型になるカエルなのですが、転石帯では見事に石ころにカムフラージュし…

林道のヒメハブ

ヒメハブ Ovophis okinavensis 寒い時期に沖縄で最も見られるヘビ。林道を流していたら必ずと言っていいほど現れます。とはいえ、林道のヒメハブはつまらない写真になりやすいのでちょっと工夫してみました。けっこういい感じに撮れたと思います。本種の毒は…

オキナワイシカワガエル 色彩変異

オキナワイシカワガエル 色彩変異 Odorrana ishikawae "Color mutant individuals" イシカワガエルの有名な色彩変異である青色個体(青イシカワガエル)を見ることができました。アザンティック(黄色色素欠乏)と呼ばれる突然変異の一種です。なんだかんだ2…

オガサワラベニシオマネキ

オガサワラベニシオマネキ Paraleptuca boninensis 小笠原諸島固有のシオマネキで、父島のかなり限られた場所にのみ生息しています。そのことから2019年2月6日に種の保存法に指定され、保護種となりました。ほぼベニシオマネキと変わらない印象を受けますが…

イトコホソユビヤモリ

イトコホソユビヤモリ Cyrtodactylus consobrinus ちょくちょく流通してるホソユビヤモリの一種で、かなり大型になります。やはりこの辺は岩を好むのかなという感じです。でもマルメスベユビヤモリとは棲み分けていました。形態やサイズはトカゲモドキに近い…

ミナミヒメシオマネキの闘争

ミナミヒメシオマネキ Gelasimus jocelynae 本種の成体は甲羅下辺部に水色を呈すことと、オスは右鉗脚が大型化する傾向があります。大鉗脚は上半分が白色を、下半分が橙色を呈し、縦幅があるため盾のようです。一大ミナミヒメシオマネキ生息地に行ってみると…

ハチジョウヒラタクワガタ

ハチジョウヒラタクワガタ Dorcus titanus hachijoensis ヒラタクワガタの八丈島亜種。八丈島最難関クワガタ種ですが、普通に歩いているのに遭遇しました。クワガタ採集慣れしてる人が材割りすれば、ぼちぼち見つかるとか。私は慣れてないですし、材割りは迷…

ヤエヤマイシガメ

ヤエヤマイシガメ Mauremys mutica kami ミナミイシガメの八重山亜種。用水路や林道など割と色んなところで見つかります。幼体は水棲傾向が強いらしく、水場で見られるそうです。成体は側溝によくいます。落ちちゃったのか、側溝に溜まった餌を食べに来てい…