カリブオカヤドカリ(仮)
Coenobita clypeatus
本種は大西洋の西側に分布する唯一のオカヤドカリ科です。アメリカ合衆国(フロリダ半島等)にも分布するということもあり、アメリカにおけるオカヤド飼育のメイン種として知られています。Wikipediaのメイン画像は昔から本種ですし、海外の飼育アイテム類のパッケージにも本種が用いられることが多いです。
しかし例の如く殆どの日本人オカヤドファンは現物を見たことのない本種をその目で見るため、現地へ探しに行ってきました。分布は広いのでどこへ行くかは悩みどころでしたが、トカゲモドキとの親和性を考えてカンクンをチョイスしました。カリブ海も堪能したかったですし。現地では想定外の事象が重なりに重なって、行けば居るのにフィールドへなかなかアクセスできないという苦労を多分に味わうこととなりました。とはいえ、焦りつつも最終日になんとか叩き出すことができました。
パープルピンチャーとも呼ばれているとおり、これまた本種に独特の紫を鉗脚に呈していますね。歩脚の暖色と相まって惚れ惚れする美しさです。見に来て良かった。とまぁ、語りたいことは色々ありますが、これもまた別の機会に。
大西洋にまで足を運び始めていますが、太平洋に関してのオカヤドカリ本を自主制作して販売しています。以下リンクからご確認ください。