One's habitat Blog

ホームページ「One's habitat」の付属ブログ。何屋かと訊かれたらオカヤドカリの人です。無断転載ダメ。

カスミサンショウウオ

カスミサンショウウオ

Hynobius nebulosus

Hynobius nebulosus

 カスミサンショウウオは西日本に広く分布する種とされていましたが、2019年に隠蔽種を分類する論文が出て9種に分かれました。それでは引き続きカスミサンショウウオであるのはどの地域のものかというと九州北西部あたりになります。そしてタイプロカリティは長崎という事で、これを見に行かずになんとするというわけで重い腰を上げて探してきました。

真のカスミサンショウウオ

 カスミサンショウウオは1〜2月に繁殖のため止水環境に集まるので、一度に多数かつ繁殖の様子を見るには寒い中フィールドに出る必要があります。冬のフィールドってついでに灯下で虫拾うとか、道でヘビに出会すとかの楽しみがなく、目的一本それ逃したら完全スカになるのであまり行きたくないんですよね。まぁでもさすがに長崎にいる冬も今季含めてあと2回だけですので、かなり確度高いポイントへ探しに行ったところ見つけることできました。ぱっと見たところ10匹程度、卵塊は4個体分ってところでした。

カスミサンショウウオ長崎

 体色は黒〜黄〜乳灰と幅があり、面白かったです。朽ちかけのモミジもアクセントになって撮ってて楽しい環境です。