One's habitat Blog

ホームページ「One's habitat」の付属ブログ。何屋かと訊かれたらオカヤドカリの人です。無断転載ダメ。

オガサワラチビクワガタ ブリード

オガサワラチビクワガタ

Figulus boninensis

オガサワラチビクワガタ

 オガサワラチビクワガタは①チビクワガタの最大級種で20mm近くになる、②ワインレッドの体色、③亜社会性、④小笠原諸島固有種、⑤肉食、というこの上ない魅力を持つクワガタです。2014年の小笠原諸島遠征では見ることができなかったので、どこかのタイミングで飼育でもしたいなと思っていました。ふと思い立って2022年2月にペア(父島・中央山産CB)を導入し、4年ぶりにクワガタブリードを開始。コバシャ中にクヌギ産卵木と無添加微粒子マットでセットを組みました。餌は適当にヤモリ用のイエコなりフタホシなりを縊って置いておいたら次の日には破片になっており、肉食ってこんな感じなんだなと。基本マットに潜っていて姿が見えないので途中で完全放置してしまっていたのですが、ヤバいヤバいと6月末に様子を見てみたところ親は消えていましたが幼虫が産まれていました。

オガサワラチビクワガタ幼虫

 幼虫を2匹ほど確認できたところで弄るのをやめてまた放置。途中ダニもキノコバエも湧いてしまいなんとなく諦めていたのですが、9月末に再度様子を見てみたところ普通に成長していたようで悪くないサイズの成虫が出ました。

オガサワラチビクワガタ ブリード

 オガチビは半年で成虫が見られるとありましたがそのとおりでした。クワガタブリードは年単位で待つので途中で待ち飽きてしまい、成虫になった頃には熱が冷めてしまうことが多かったのですが半年なら悪くないですね。幼虫もまだまだサイズがバラバラに控えており、通年で新成虫が楽しめそうで良い感じです。