シオマネキ
Tubuca arcuata
シオマネキ類は日本にて12種+α(偶産)が確認されており、そのほとんどが南西諸島に分布しています。そして本土でも認知度のあるのがこの総称と同一の標準和名を持つシオマネキTubuca arcuataです。日本でもトップクラスに有名な干潟がある有明海の代表生物であり、ムツゴロウやワラスボ等に並んで親しまれております。
シオマネキ類はもともと全てUca属に分類されていましたが、分類が見直されております。日本に分布する種は4属に分けられ、シオマネキはTubucaに分類されます。Tubucaは大型になる分類群で、本種もシオマネキ類の中では圧巻のサイズと迫力を誇っています。
3年半の長崎生活の最期に、思い出したように探してきました(9月中旬)。かの有名な諫早湾エリアでちょっとした河口を覗いてみたところ、良いサイズの個体がワラワラと歩いています。岩というか石垣の上にもそこそこ出てくるようで、そういう個体に駆け寄れば汚れることもなく簡単に捕えることができました。有明海では塩辛にする食文化もあり、佐賀県では禁漁区が設定されています。