南大東島の塩屋には海水淡水化施設があり、汲み上げられた海水が常に排出されています。標高10mはある断崖に、この排水によって海水環境が形成されていました。流石にこの高度だとちょっとしたカニくらいしかいないだろうと思って覗いてみると、なんとシロサンゴヤドカリ Calcinus seuratiの集団が。
シロサンゴヤドカリは奥地のタイドプールまで進出する傾向があるとは聞いていましたが、まさか断崖を乗り越えて楽園を作っているなんて思ってもみませんでした。
シロサンゴヤドカリの上陸を伴う内陸進出と海水淡水化施設によって形成された環境の生物相構築に触れた短報を出しています。興味があればぜひ。