One's habitat Blog

ホームページ「One's habitat」の付属ブログ。何屋かと訊かれたらオカヤドカリの人です。無断転載ダメ。

イキヒラタクワガタ

イキヒラタクワガタ

Dorcus titanus tatsutai

イキヒラタクワガタ

イキヒラタクワガタ 71mm

 イキヒラタクワガタ壱岐諸島に分布するヒラタクワガタの固有亜種です。日本で2番目に大きくなるヒラタ(もちろん1番はツシマ)で壱岐を代表する昆虫なのですが、壱岐はノコギリのギネス島ゆえに若干存在が霞んでしまっています。長崎県の代表3離島域にはそれぞれ固有亜種がいるため長崎ヒラタはめちゃくちゃアツいんですけどね。どれも大顎の長い和製パラワン系ゆえに迫力とカッコよさは流石なもの。というわけで今回70超え長崎離島ヒラタコンプのため、イキヒラタを狙って2021年6月25〜27日にて壱岐島へ行ってきました。

Dorcus titanus tatsutai 

イキヒラタクワガタ

 どうやら壱岐のクワガタはバナナトラップや灯火に来にくいらしく、樹液が出ている木をルッキングする採集方法がメインとなります。昼の間に木を探すのですが、これが全然見つからず、、、結局2本しか見つからなかったのですが、昼の時点で50mm程度のオスが来ていた木に夜再訪したところ71mmが張り付いていました。上の写真はその時に一切触らずに撮った生態写真です。70超えを採るために来たので満足な結果です。流石に70後半なんてガチ勢的目標は掲げませんので。

 

 昼間は正直、木探しと観光を半々で楽しんでいたので、本ブログでは珍しいのですが観光写真もいくつか載せます。

美しい断崖

海岸洞窟

沖縄と比肩する海の綺麗さ

断崖の龍神神社

提灯の灯った稲荷鳥居

 壱岐の生物相はほぼ九州本土と同じため、生き物屋で惹かれるのはノコギリと亜種ヒラタ好きな虫屋くらいだとは思いますが(イキオサムシが一番だという意見は賛同しかねる)、風景とノスタルジー感じる観光はかなり楽しめますし壱岐牛や赤ウニは格別に美味しいのでぜひ行って欲しいですね。