One's habitat Blog

ホームページ「One's habitat」の付属ブログ。何屋かと訊かれたらオカヤドカリの人です。無断転載ダメ。

アカハライモリ色彩変異 6ヶ月目

アカハライモリ色彩変異 Color mutation of Japanese Fire Berry Newt なんか色が薄いような気がする幼生を持ち帰って育てている個体が大体生後6ヶ月目というところになりました。色彩変異かなぁという感じですね。全身一色ではなく濃淡があるというのが気に…

オカヤドカリ

オカヤドカリ Coenobita cavipes 標準和名オカヤドカリ。「オカヤドカリ」がこの種C. cavipesを指すのかオカヤドカリ属全体を指すのか明記しなくてはいけなくなるめんどくささがありますね。本種はオカヤドカリ類の中では地味な体色で、黒褐色から茶色という…

ハクメンヒバカリ

ハクメンヒバカリ Hebius flavifrons White-fronted Water Snake Sabah Keelback ボルネオ固有の蛇で、ヒバカリ属に属する小型種です。顔先が白いのが特長で、私はハクメンヒバカリと呼びたく思います。身体は深緑色で、側面に水色のスポットが並び大変美し…

グアムの爬虫両棲類 -観光地フィールドガイド-

グアムの爬虫両棲類 -観光地フィールドガイド- この度Caudata第2号にてグアムの爬虫両棲類の記事を寄稿させていただきました。本誌は有尾類を主軸に置いた両棲類・爬虫類専門雑誌です。 グアムいいところですよ。 南洋幻想!

Geosesarma cf. bau

Geosesarma cf. bau かなり感動した光景でした。ドワーフクラブはかなり好きなカニで、野外で見てみたいと前々から思っていました。ゲオセサルマの一部種は草本上で活動しているものがいることは知っていたので、この姿を見たときはピースが嵌るような感覚を…

ボルネオキャットゲッコー

ボルネオキャットゲッコー Aeluroscalabotes felinus キャットゲッコーのボルネオ個体群。普通に亜種もしくは別種に分けていいくらいには差異があると思いますよね。大きく3集団あると考えていますが、一部中間形質のものもいるので難しいです。ここの分類…

トゲナシヌマエビ

トゲナシヌマエビ Caridina typus 川で捕まえたエビがトゲナシヌマエビかもしれない。コケ取り生体にトゲナシヌマエビを使ってみようかな。そのような理由で検索していらした方が多いと思います。 トゲナシヌマエビは日本に広く分布している両側回遊性の淡水…

大都会のヒバカリ

ヒバカリ Hebius vibakari この平成最後の秋に地元でヒバカリを見るという目標を果たせました。かくいう私の地元は都心三区(千代田区・中央区・港区)のとある地域で、身近に豊かな触れ合える自然があるわけではありません。そんな中では、ヘビという生き物…

オキナワハクセンシオマネキ

オキナワハクセンシオマネキ Austruca perplexa 南西諸島で最も一般的に見られるシオマネキの一種。白色、灰色、黒色で構成された体色をしているが、雄の大鉗脚は成長に従い黄色味を帯びます。シオマネキ類は捕獲難易度が高く、動くと危険を察知してすぐに巣…

カリノテトラオドン サリヴァトール

カリノテトラオドン サリヴァトール Carinotetraodon salivator ⚪︎⚪︎アカメフグの名がなく、学名呼びされているこの魚は1995年に記載されたマレーシアのサラワク州固有の淡水フグです。ゼブラパファーなんていう流通名もついていたりしますが、好きじゃない…

ヨロイオオムカデ

ヨロイオオムカデ ボルネオへ生き物探しに赴いたところ、このようなとんでもないものが見つかりました。ムカデ界の異端種、通称ヨロイオオムカデ。AntRoomさんが飼育されていることで有名ですね。飼育されている3匹とも茶黒色の脚をしているので、そういう…

ヤシガニ幼体

ヤシガニ幼体 Coconut Crab (robber crab) juvenile Birgus latro ヤシガニの幼体は貝殻を背負います。どの程度のサイズまで貝殻を背負っているかというと、貝口直径10〜15mm程度といったところでしょう。この貝殻入りヤシガニは非常に珍しく、本当に見つか…

アブラゼミ

アブラゼミ Large Brown Cicada Graptopsaltria nigrofuscata 東日本で最もよく見られるセミです。有色翅を持つセミが開発の進んだ都市部でも一般的に見られるのは世界的にも珍しい事例です。 Large Brown Cicada is the most common cicada species in Japa…

タケオオツクツク

タケオオツクツク Platylomia pieli 埼玉県で確認されるようになった中国原産の外来セミ。日本のセミにはない竹依存の種で、竹林に産します。騒がれてすぐに観に行くのはあまりよろしくないのですが、来年は関東を離れる可能性があるので今年中に確認せねば…

ムラサキオカヤドカリ

ムラサキオカヤドカリ Coenobita purpreus オカヤドカリ種としては世界最北に分布しており、日本固有種。 水色から紫色を呈し、非常に美しく人気のある種です。八重山諸島あたりでナキオカヤドカリから分化したと言われています。八重山ではあまり見られませ…

八丈島のミナミヤモリ

ミナミヤモリ Hokou (Kwangsi) Gecko Gekko hokouensis 八丈島にはもともとヤモリは生息していなかったのですが、ミナミヤモリが移入しています。個体数は多く、探さなくてもかなり見つかりますね。海岸沿いと林縁に多く、オカヤドカリやクワガタを探してい…

洞窟のサキシマスジオ

サキシマスジオ Elaphe taeniura schmackeri Sakishima Beauty Snake 先島諸島に分布する日本最大級の蛇。珍しい方ではありますが、探せば見つかります。報告例の大半というか殆どが路上や樹上での発見ですが、スジオナメラはビューティースネークの他にケー…

ミゾレヌマエビの半水中写真

ミゾレヌマエビ Caridina leucosticta ヌマエビ類の半水中写真を撮ってみました。めちゃくちゃ難しかったです。 この写真なんかはパッと見わからないですよね。中心に写っています。 ミゾレヌマエビは日本本土において、関東以西で見られる種です。ヌマエビ…

ヤマカガシ

ヤマカガシ Rhabdophis tigrinus 地域差や個体差で大きく体色が異なる有毒蛇。関東の個体は赤(橙)みが強く、美しい赤(橙)黒の縞模様を持つ。大型個体は写真のように黄色みが強くなり、顔も貫禄が出る。 非常に臆病な性格で、人の姿を見ると一目散に逃げ出し…

Begonia pavonina

ベゴニア パヴォニナ (パボニナ) Begonia pavonina 葉の色は緑ですが、光を鮮やかな青色に反射するとても美しい植物です。見つけた時は、これが噂に聞く青ベゴニアか!とかなりテンション上がりました。ストロボを強めに当ててみたらこの通りです。薄暗い林…

マレーテナガコガネの欠片

マレー半島遠征の目的は高望みを除いて大きく2つでした。一つ目はマレーテナガコガネを見つけること。二つ目はキャットゲッコーを2タイプとも見つけること。そこで遠征日程は半分に分け、前半はキャメロンハイランドへ、そして後半は一気に移動してとある…

アミメニシキヘビ

アミメニシキヘビ Broghammerus reticulatus (Python reticulatus) オオアナコンダに並ぶ世界最長種の蛇であるレティックパイソンに出会うことができました。その迫力は写真の通り。しかも幸運なことに脱皮後間もないためか、艶・発色ともに最高の個体でし…

Aegus lunatus

ルナートゥスネブトクワガタ Aegus lunatus 小型のネブトクワガタの一種で、大型個体でも12 mm程度でした。プンクティペンニスネブトクワガタを小型にしたような形態で、非常にかっこいい。とても好みなネブトです。 It is a species of small Aegus, even f…

ハントウマルメスベユビヤモリ

ハントウマルメスベユビヤモリ Peninsular Rock Gecko Cnemaspis peninsularis マレーシア半島南部に分布しているマルメスベユビヤモリの一種。イロワケヤモリ(ゴナトデス)と違い、マルメスベユビヤモリは日本での知名度が極端に低い印象を持ちます。本属に…

ティティワンサキノボリヤモリ

ティティワンサキノボリヤモリ Titiwangsa slender gecko Hemiphyllodactylus titiwangsaensis マレーシアのパハン州の辺りに分布しているキノボリヤモリ属の一種。キャメロンハイランドで見ることができました。 This gecko is a kind of the genus Hemiphy…

アカハライモリ 婚姻色

アカハライモリ 婚姻色 Nuptial Coloration of Japanese Fire Belly Newt アカハライモリ Cynops pyrrhogaster は有尾目イモリ科イモリ属に分類される日本固有の両生類です。背面は黒色から暗褐色で、腹面は赤色から橙色の不規則な形状の斑紋や模様が入りま…

ヒグラシのテネラル

ヒグラシ Higurashi Evening Cicada Tanna japonensis テネラル(Teneral) 世界で一番好きな虫。テネラルは翡翠色をしており、翅は光の角度によって蒼色を呈します。鳴き声は夏の儚さを醸し、いつまでも聴いていられます。 My favorite insects in the worl…

アイフィンガーガエル

アイフィンガーガエル Eiffinger's Tree Frog Kurixalus eiffingeri 日本のカエルで一番愛嬌があると思っています。なんというか、モチっと感が非常に良いです。樹上性のカエルで、葉の上でよく見かけます。日本では八重山諸島に分布し、見ることは難しくな…

コンジンテナガエビ

コンジンテナガエビ Tahitian prawn Macrobrachium lar 西太平洋に広く分布するテナガエビの一種。日本では主に南西諸島に分布し、普通種です。本土でも関東以西での生息は確認されており、採ろうと思えば採れます。驚くほどのサイズに会うには南西諸島へ行…

ハチジョウコクワガタ

ハチジョウコクワガタ Dorcus rectus miekoae コクワガタの八丈島亜種で、美しい紅色をしているのが特長です。同じような色彩特性を持っているものとしてトカラコクワやナンキコクワがいますが、ある程度離れたところに生息しているのでどういった経緯での分…