トゲナシヌマエビ
Caridina typus
川で捕まえたエビがトゲナシヌマエビかもしれない。コケ取り生体にトゲナシヌマエビを使ってみようかな。そのような理由で検索していらした方が多いと思います。
トゲナシヌマエビは日本に広く分布している両側回遊性の淡水性コエビ類です。幼生の塩分耐性が高く、遡上能力も高いため、結構色んなところで見つかります。夏の夜に河口付近へ行くと、抱卵した個体が多く見られます。放幼のために集まっているのでしょう。写真のように抱卵個体はネイビーのものが多く、とても美しいですがコロっと色は変わります。
In the summer night, Caridina typus gathered at the estuary to release larvae. Caridina typus is a amphidromous freshwater shrimp species. This shrimp is occasionally used as a sweeper in aquarium tank.
トゲナシヌマエビの和名の由来は、額角(目の上の突起)に棘がないことからきています。ヌマエビの種判別において額角の棘は重要な同定形質で、本種は短く棘のない額角が特徴です。以下に大まかな特徴を纏めると、
①額角に棘はなく短い。
②丸みを帯びた太めの形態をしている。
③小卵多産でゾエア幼生を放ち、幼生の成長には塩分が必要。
④成体は背に目立つ一本の線が入る場合が多い。
⑤大型個体は3cmを超える。
⑥脚の力が強く、網で掬うと水上なのに歩いて登って網から出て行く。
こんな感じでしょうかね。アクアリウムでの有用性はわかりません!