One's habitat Blog

ホームページ「One's habitat」の付属ブログ。何屋かと訊かれたらオカヤドカリの人です。無断転載ダメ。

ツシママムシ

ツシママムシ

Gloydius tsushimaensis

ツシママムシ

 ツシママムシ対馬固有種で、模様がハッキリとした眼状紋にならない点や、舌が桜色を呈するところからニホンマムシと種判別されます。とはいえ最も有名な差異は、非常に攻撃的であるということです。ニホンマムシは基本掴んだり踏んだりしない限りは咬んでくることはあまりないのですが、ツシママムシはそれはもう跳び掛かってきます。体勢を弄るために枝で刺激すれば枝に咬み掛かってくるし、ストロボを近付ければ動きに合わせて跳んできます。こっちが動くとそれにも反応してくるので危険です。

Gloydius tsushimaensis

 刺激を受けると身体を平くして威嚇します。気付かずに近くに足を踏み下ろしただけで咬まれる例もあり、個体数が尋常じゃなく多いらしいことも含めて対馬の人からはかなり警戒されている蛇になります。撮影していて楽しかったですが、ハブを撮っているような気分になりました。焦点距離のあるレンズじゃなきゃ怖くて撮れませんね。