One's habitat Blog

ホームページ「One's habitat」の付属ブログ。何屋かと訊かれたらオカヤドカリの人です。無断転載ダメ。

Calliophis nigrotaeniatus

クロオビマタハリヘビ(仮)

Calliophis nigrotaeniatus

Calliophis intestinalis everetti

 マタハリヘビ Calliophis コブラ科の小型毒蛇で、東南アジアに広く分布します。本種はマレーシアの高地で主に確認されているようで、私もサラワクで見ることができました。もともとCalliophis intestinalisの亜種にされていましたが、2020年にシノニム復活で別種に再分類されました。爬虫類食で、他のヘビ類を捕食しています。結構珍しく、なかなか遭遇できないそうですので運が良かったです。まさかヒャンハイより先にカリオフィスを見てしまうとは。本種を見たときは衝撃でした。なんて美しいヘビなのだろうか。笑ってしまうほどに色合いが自分好みすぎてます。青黒主体の体色にアクセントの紅い頭。シックな彩度で落ち着きがあります。いいなぁいいなぁと、上手くポージングできないか長いピンセットで刺激を与えていたところ衝撃の行動に出ました。突然ベロンとひっくり返り、腹板を見せつけてきたのです。

Calliophis intestinalis everetti

 目に飛び込んできた鮮やかな赤い腹板。度肝を抜かれました。シックな青と黒の体色の裏には、こんなにも鮮やかな赤が隠れていたのです。まさに毒があることを主張する警告色です。凄い!と叫んでしまいました。めちゃくちゃ良いですね。こんなにもヘビに惹かれたのは初めてでした(2017年3月時点)。3晩しかいれない短いボルネオの夜ジャングルでしたが、本当に良いものを見ることができました。

Calliophis is a small snake of the family Cobra, widely distributed in Southeast Asia. Calliophis nigrotaeniatus seems to be confirmed mainly in the highland of Malaysia, and I was able to see this in Sarawak too. When giving stimulation to this snake, suddenly turned inside out and showed the belly. I speculated that the vivid red belly has an effect as a warning color asserting that "I have poison".