タワヤモリ
Gekko tawaensis
瀬戸内海沿岸域の周辺における海岸沿いから山地の岩場に生息している西日本固有種。九州では大分県が有名です。体色を大きく変化させるため、夜間の平常時はニホンヤモリより少し模様が強いかな程度ですが、興奮時は美しい黒と金のコントラストが浮き出ます。何個体か見るとパッと見でニホンヤモリと区別つくようになりますが、最初は悩みました。
尾の基部左右に一対の大型鱗(側肛疣)を持つ
背部や四肢に大型鱗が存在しない
興奮時には黒と黄の発色が強くなる
これらを以て判別できると思います。
今回は海岸林の法面にて多数観察できました。産卵は排水穴にて確認し、多産エリアの開拓に成功できたと思います。関西エリアは両爬屋が多いので情報はそこそこ出てきますが、九州個体群の写真は少なめでしょう。次は山間部の岩場で見てみたいですね。
トビハミという方言名が四国にはあり、マムシのような毒があると信じられていました。ヒバカリみたいなもんですね。