One's habitat Blog

ホームページ「One's habitat」の付属ブログ。何屋かと訊かれたらオカヤドカリの人です。無断転載ダメ。

ナキオカヤドカリ

ナキオカヤドカリ

Coenobita rugosus

ナキオカヤドカリ

日本においてオカヤドカリ類の普通種で、小型種です。低温耐性は持っておらず、南西諸島においても緯度で生息数は大きく変わります。先島諸島では最も数の多い種ですが、沖縄諸島あたりからムラサキオカヤドカリの占める数が増え始めます。トカラ列島ではナキオカヤドカリの数はガクッと減り、ムラサキオカヤドカリが占めます。幼体のカラーバリエーションが豊富で、ピンクや黄色なんかもいます。成長すると上写真のような褐色からクリーム色に落ち着きます。一般販売されているオカヤドカリの8割が本種ですね。眼柄下部に黒斑を持つのが特徴です。

Coenobita rugosus is a common species in Japan, and this is a small species. They doesn't have low temperature tolerance, so the number of population changes greatly in latitude in Japan. It is the most common in the Yaeyama Islands, but it is quite few in the Tokara Islands. There are plenty of juvenile color variations. 

Coenobita rugosus

ナキオカヤドカリは本当に普通種で、沖縄ではとても簡単に見つけることができます。因みにミクロネシアでも同じです。貝殻に籠るわ、動き続けるわ、カメラに背を向けるわでオカヤドカリ類の撮影は大変ですが、数はいるのでふと撮りやすい種です。