Breeding of Borneo Cat Gecko Aeluroscalabotes felinus.
念願のボルネオキャットゲッコーのブリードに成功しました。本種は1年半ほど飼育をしており、ずっと殖やしたいと思っていた種でした。
オスもメスもめちゃくちゃ良く餌を食べるなと思っていたら、シェルター内に卵を発見しました。実は昆虫やら甲殻類やらは殖やした事があったのですが、爬虫類は初めてでして卵を確認した時はとてもとても嬉しかったです。ついに自分もスタートラインに立てた!と。まずは上面に印を付け、慎重に掘り起こします。卵を初めて持ってみて、なんだか質感スーパーボールみたいだなぁと思いました。そんな感想を抱きながらまず1個目を透かして有精卵か確認しようと思ったのですが、圧力を加えないよう弱く持っていたせいでツルンと指が滑り卵を転がしてしまいました。冷や汗がドバッと出るのを感じながら、すぐに上面を戻す。やっちまったぁ、、、。でもすぐ戻せば大丈夫だよね?と孵化ケースに移したのですが、もう一個の卵に手を出す勇気を失ってしまいました。転がした一個は孵化ケースに、残りの一個はそのまま放置する事に決め孵化を待ちます。
今日2018年11月26日深夜1時頃。寝る前にキャットに餌放り込もうとケースを覗くと、、、
あっ!めちゃちっちゃいキャットがいる!
ファーストシェッド途中のキャットベビーです。生まれたのです。ついに人生初の爬虫類ブリードに成功した瞬間でした。嬉しかったですね。慎重に別ケースへ移し、すぐさま孵化ケースに移した方も確認します。しかし、こちらはまだ卵のままでした。転がしたのがやっぱりマズかったのかな、、、。いや、こっちは管理温度低めだから積算温度が足りないんだろう。そのうち生まれる(といいな)。
One's habitat 2018CB ボルネオキャットゲッコー(書いてみたかったやつ)1号をじっくり観察しました。口先が口紅をつけたかのように赤いのはなぜでしょうね。いやぁ、それにしても嬉しい可愛い嬉しい可愛い。あまり弄らないようにとケースへ戻し、そのまままだ孵化してない卵の様子を見てみたら、、、。
孵化の瞬間に立ち会う事ができました。こういう時に約束された言葉がありましたね。 「生命の神秘を感じる」 とりあえず暗いところに戻し、ちゃんと出てくるのを待ちます。
無事生まれました。転がしてしまったのも大丈夫だったようですね。上面がわかっていた事と、すぐに戻せた事が大きかったのでしょう。追加のブリードを狙いながら、今回生まれたチビキャットたちを大切に育てたいと思います。キャットはそこそこ流通してるけどボルネオキャットの国内CBはなかなか聞かないとの話を伺ったので、大切にしていきたいです。
ボルネオキャットゲッコーに興味のある方はこちらの記事もどうぞ。
自家繁殖F1(2019CB)からさらにF2のブリードに成功した話。
マレーキャットゲッコーのブリード記事はこちら。
※2022年3月6日追記
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