オオヒキガエル
Rhinella marina
オオヒキガエルは世界的に見てかなり凶悪な侵略的外来生物です。中南米に自然分布しますが、さまざまな熱帯亜熱帯の島嶼域に移入して現地の生物を食い荒らしています。私はオオヒキガエルが最強のカエルだと思ってます。理由はいくつかあり、
まず最大サイズが約125〜155 mmと大きいこと。大きいほど捕食できる生物も多くなります。
次に強毒を持つこと。アルカロイドを主成分とした毒を持ち、天敵がいないまたは移入先でカエルを捕食する生物に致命的なダメージを与えます。
加えて繁殖力が高いこと。場所によっては年間を通して繁殖し、一度の産卵で1万〜2万の卵を産みます。
そして成長が早いこと。幼生(おたまじゃくし)は約一ヶ月で上陸し、約半年で性成熟が完了します。
尚且つ幼生の高温耐性があること。産み付けられた水たまりが日射でお湯のように高水温になろうとも、幼生は生存が可能です。
さらに乾燥耐性を持つこと。湿度や水分の少ない状況でも長く活動することができます。
このうえ塩分耐性を持つこと。乾燥に耐えられる強い皮膚は塩分への耐性も獲得し、河口や海岸での活動も可能です。
は?となる性能のオンパレードです。
日本では、小笠原諸島、大東諸島、八重山諸島に移入しています。私が確認したのは父島、石垣島、グアムですが、どこもびっくりするくらいたくさんいるんですよ、、、。しかもオカヤドカリ類を捕食するんで本当に嫌いですこいつ。